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東京23区 住宅地地価ランキング2025 — 区別データ徹底比較

東京・田園調布の住宅街。整然とした街並みが広がる都内有数の高級住宅地
東京都大田区・田園調布の住宅街。整然とした区画と緑豊かな街並みが広がる、都内有数の高級住宅地。

はじめに — 2025年、東京23区の住宅地地価はどう動いたか

2025年(令和7年)の公示地価が発表され、東京23区の住宅地は全区で上昇という結果になりました。しかし、区ごとの平均地価には最大約10倍の開きがあり、上昇率にも大きな差があります。

この記事では、国土交通省「令和7年地価公示」のデータをもとに、東京23区の住宅地地価を平均地価順・上昇率順でランキングし、各区の特徴と注目ポイントを解説します。

東京23区 住宅地 平均地価ランキング

平均地価トップ10

2025年公示地価における東京23区の住宅地平均地価ランキングです。

順位区名平均地価(円/㎡)前年比前年順位
1位千代田区2,380,000+6.8%1位
2位港区1,780,000+6.5%2位
3位渋谷区1,250,000+7.8%3位
4位目黒区895,000+5.9%5位
5位文京区880,000+5.5%4位
6位中央区845,000+8.5%6位
7位品川区810,000+6.2%7位
8位新宿区785,000+5.8%8位
9位台東区755,000+9.2%10位
10位世田谷区620,000+4.8%9位

(出典:国土交通省「令和7年地価公示」)

トップは千代田区の238万円/㎡。番町・麹町エリアを中心に、政治の中枢に隣接する希少性の高い住宅地が集中しています。2位の港区は178万円/㎡で、青山・白金・麻布といった高級住宅地がランキングを支えています。

平均地価 11位〜23位

順位区名平均地価(円/㎡)前年比
11位豊島区610,000+5.3%
12位中野区575,000+5.0%
13位杉並区540,000+4.5%
14位荒川区520,000+6.8%
15位北区495,000+5.5%
16位墨田区490,000+6.8%
17位大田区475,000+4.2%
18位板橋区430,000+4.0%
19位江東区420,000+6.1%
20位練馬区385,000+3.5%
21位江戸川区345,000+4.8%
22位足立区330,000+5.3%
23位葛飾区310,000+5.0%

(出典:国土交通省「令和7年地価公示」)

23位の葛飾区は31万円/㎡で、1位の千代田区と比べて約7.7倍の差があります。ただし、葛飾区は前年比+5.0%と堅調な上昇を見せており、「手頃な価格で都心へのアクセスが良い」として住宅需要が高まっています。

住宅地 地価上昇率ランキング

上昇率トップ10

平均地価の絶対額ではなく、前年比の上昇率でランキングすると、順位が大きく変わります。

順位区名前年比 上昇率平均地価(円/㎡)平均地価順位
1位台東区+9.2%755,0009位
2位中央区+8.5%845,0006位
3位渋谷区+7.8%1,250,0003位
4位荒川区+6.8%520,00014位
4位千代田区+6.8%2,380,0001位
4位墨田区+6.8%490,00016位
7位港区+6.5%1,780,0002位
8位品川区+6.2%810,0007位
9位江東区+6.1%420,00019位
10位目黒区+5.9%895,0004位

(出典:国土交通省「令和7年地価公示」)

注目すべきは台東区の+9.2%。浅草・上野エリアのインバウンド需要回復に加え、蔵前・入谷エリアの住宅地としての再評価が進んでいます。また、中央区(+8.5%)は晴海フラッグ周辺の開発効果が住宅地全体に波及しています。

区別の特徴と注目ポイント

都心3区 — 圧倒的な価格水準と安定成長

千代田区港区渋谷区の都心3区は、平均地価が100万円/㎡を超える別格のエリアです。再開発プロジェクトが相次ぎ、国際的な人材の流入も地価を押し上げています。

千代田区の番町エリアには450万円/㎡を超える地点があり、東京の住宅地で最高水準です。港区の南青山・白金台は300万円/㎡前後、渋谷区の松濤・神宮前は280万円/㎡前後で推移しています。

城東エリア — 上昇率で都心に迫る

台東区(+9.2%)、墨田区(+6.8%)、江東区(+6.1%)の城東エリアは、都心と比較して割安な価格帯ながら高い上昇率を記録しています。

特に台東区は、蔵前が「東京のブルックリン」としてクリエイター層に人気を集め、住宅需要が急拡大。2020年から2025年の5年間で平均地価が+38%上昇しました。

城南エリア — ブランド住宅地の底堅さ

世田谷区(620,000円/㎡)、目黒区(895,000円/㎡)は、住宅地としてのブランド力が高く、安定的な価格上昇を続けています。世田谷区は面積が広く区内の格差も大きいですが、成城・等々力・深沢といった高級住宅地は90万円/㎡前後を維持しています。

城北・城西エリア — 実需中心の堅調推移

板橋区(+4.0%)、練馬区(+3.5%)は上昇率では下位ですが、実需(ファミリー層の住宅購入)に支えられた堅調な推移です。特に練馬区は平均38.5万円/㎡と23区内で最も手頃な価格帯であり、子育て世帯の住宅取得先として根強い人気があります。

最高価格地点ランキング

住宅地の最高価格地点トップ5

順位所在地地価(円/㎡)前年比
1位千代田区六番町4,650,000+5.2%
2位港区赤坂1丁目3,980,000+7.8%
3位港区南青山4丁目3,450,000+6.5%
4位渋谷区神宮前4丁目3,280,000+8.2%
5位千代田区三番町3,150,000+4.8%

(出典:国土交通省「令和7年地価公示」)

住宅地の最高地点は千代田区六番町の465万円/㎡。坪単価に換算すると約1,537万円/坪という驚異的な水準です。30坪(約100㎡)の土地を取得するだけで4億6,500万円が必要になる計算です。

今後の見通し

上昇が続く要因

  • 東京23区の人口は2030年まで微増見通し(東京都「人口推計」)
  • 大規模再開発の継続(渋谷・品川・豊洲など)
  • 海外富裕層の東京不動産投資需要

注視すべきリスク

  • 日銀の金融政策正常化による住宅ローン金利上昇(変動金利の見直し)
  • 建築コストの高騰(資材費+人件費)による新築供給の鈍化
  • マンション価格高騰による購買力の限界

よくある質問

Q1: 23区で最もコスパが良い区はどこですか?

資産価値の上昇率と価格のバランスで見ると、台東区(平均75.5万円/㎡、上昇率+9.2%)と荒川区(52万円/㎡、+6.8%)が注目です。都心へのアクセスが良好ながら、港区や渋谷区の半額以下で住宅地を取得できます。

Q2: 今から住宅を購入するならどの区がおすすめですか?

ファミリー層には練馬区(38.5万円/㎡)や板橋区(43万円/㎡)が、価格と住環境のバランスに優れています。資産価値重視なら品川区(81万円/㎡、リニア開業期待)が有望です。ただし、個別の立地条件(駅距離・道路幅員・用途地域)が地価に大きく影響するため、エリアだけでなく地点単位での確認をおすすめします。

Q3: 23区の住宅地地価はいつまで上がり続けますか?

2025年時点で23区全区が上昇していますが、これが永続するとは限りません。金利上昇局面では、特に高額エリアほど住宅ローン負担増の影響を受けやすく、上昇率が鈍化する可能性があります。ただし、東京の住宅需要は構造的に堅調であり、大幅な下落は短期的には想定しにくい状況です。

まとめ

2025年の東京23区住宅地地価は、平均地価では千代田区(238万円/㎡)がトップ、上昇率では台東区(+9.2%)がトップという結果になりました。23区全体の平均上昇率は+5.8%で、3年連続で上昇率が加速しています。

住宅購入や投資の判断には、「平均地価」だけでなく「上昇率」「駅距離」「再開発計画」など複数の視点が必要です。各区の詳しい地価データは東京都の地価ページからご確認いただけます。

--- 出典・参考 - 国土交通省「令和7年地価公示」 - 東京都「東京都の人口推計」

※本記事のデータは2025年1月1日時点の公示地価に基づいています。

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